Webシステム、あるいはWebアプリの開発を依頼するために、インターネット上で調べたり、開発会社と打ち合わせをしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなとき、「Webシステム」や「Webアプリ」という言葉を目にしたり、耳にしたりした経験があるかもしれません。
いざ開発を依頼しようと考えた際、「どちらを頼めば良いのだろう?」と悩むこともありますよね。そこで本記事では、「Webシステム」と「Webアプリ」が同じものなのか、それとも異なるものなのかを詳しく解説していきます。
WebシステムとWebアプリの違い
明確な線引きは存在しない
結論として、「Webシステム」と「Webアプリ」には明確な線引きはありません。「この機能を持っていればWebアプリ」「この動作をするならWebシステム」といった定義は存在しないのが実情です。
そのため、調べるサイトや業界関係者によって認識が異なることがあります。ただし、言葉が喚起するイメージには違いがあるため、そのイメージを把握しておくことで、話し合いの中で認識のズレを防ぐことができます。
WebアプリとWebサービスの語句の定義
辞書的な定義を探る
この説明はあくまでも理解を助けるためのもので、正確性を保証するものではありません。しかし、辞書的な定義を知ることも役立つでしょう。一例として、Wikipediaでの定義を見てみます。
日本語版Wikipediaの定義
日本語版Wikipediaの「ウェブアプリケーション」の項目では、以下のように説明されています:
このようにウェブを基盤として作られる応用ソフトウェアをウェブアプリケーション(Webアプリ)と総称する。(中略)またウェブアプリケーションの明確な定義は存在しない。
一方で、「ウェブシステム」に関する項目は日本語版Wikipediaには存在しません。つまり、「Webアプリ」に関してはある程度の説明が存在する一方で、「Webシステム」には定義がなく、曖昧な状況だといえます。
英語版Wikipediaの状況
英語版Wikipediaでも同様に、「Webアプリケーション」に関する定義は存在するものの、「Webシステム」についての明確な項目はありません。また、「Webアプリ」と「Webサービス」に関しては、ほとんど同じ意味で使用される場合が多いです。
Webアプリの仕組み
Webアプリは、クライアント端末(スマホやPCなど)からサーバー上のアプリケーションを利用するシステムです。以下のようなフローで処理が進みます:
- ユーザーがクライアントサイドからサーバーサイドにリクエストを送信
- サーバーサイドがリクエストを受け取り、データベースから必要なデータを取得
- サーバーサイドが処理結果をクライアントサイドに送信
- クライアントサイドがレスポンスを受け取り、ブラウザ上に表示
データベースの役割
ちなみに、データベースとはデータを格納する場所で、データを取り出したり、削除したりといった操作が可能です。Webアプリでは、必ずといっていいほど使用されています。
Webサイトとの違い
WebサイトとWebアプリは似たような仕組みを持ちますが、大きな違いがあります:
- Webサイト: 主に情報を提供する片方向の通信が一般的
- Webアプリ: 双方向の通信を実現
また、Webアプリはインストールやバージョンアップを行う必要がなく、ブラウザからアクセスすれば常に最新バージョンを利用できる点も特徴です。
「ホームページ」と「ウェブサイト」の違い
厳密には「ホームページ」という言葉は、ウェブサイトのトップページを指します。ただし、一般的な日本語の使用においては、「ホームページ」という言葉がウェブサイト全体を意味する場合が非常に多いです。
- トップページ(ホームページ): ウェブサイトの起点となるページ
- ウェブサイト: トップページを含む複数ページで構成された全体
文脈によって異なる意味で使われることが多いため、「トップページ」や「ウェブサイト」という言葉を正確に使い分けるとよいでしょう。
弊社のトピックスの記事で、
「 Webシステム の 開発 の流れ」や、
「 Webシステム開発 の コスト ( 費用 ・ 予算 )」についてもご紹介しております。
より理解を深める情報として、これらの記事も参考にしてみてください。
Webアプリ開発に使用される技術・プログラミング言語
フロントエンド技術
- HTML : コンテンツの構造を定義
- CSS : レイアウトやデザインを装飾
- JavaScript : 動的な動作やユーザーインタラクションを実現
バックエンド(サーバーサイド)技術
- PHP , Ruby , Python: サーバー上でのデータ処理を担当
- JavaScript(Node.js): クライアントサイドとサーバーサイドの両方で利用可能
など
これらはサーバーで行う処理を記述する言語でサーバー サイド 言語あるいは バック エンド 言語と呼ばれます。以前は JavaScript は クライアント サイド の言語でしたが、サーバー上でも動かすことのできるNode.jsが登場しました。
C言語なども サーバー サイド での使用も可能ですが、習得の難しさやエラー発生個所の特定やその修復の難しさなどの要因で実際にそれらの言語で開発された Webアプリ は多くありません。
データベース上で使用される言語
- SQL: データの取得、保存、更新、削除を行う言語。データベースはWebアプリやWebシステムにおいて必須の要素であり、ユーザー情報や業務データなどを管理します。
まとめ
「Webシステム」と「Webアプリ」は、それぞれ異なるイメージを持つ言葉ですが、実際には明確に区別されないことも多いです。Webシステムは企業向けの業務効率化を目的としたシステムである場合が多く、Webアプリは個人ユーザーが利用することを想定して作られる場合が多いという特徴があります。
また、Webアプリではクライアントとサーバーのやり取りやデータベースの役割が非常に重要です。こうした仕組みを理解することで、開発依頼をスムーズに進めることができます。
さらに詳しい情報については、弊社のトピック記事「Webシステムの開発の流れ」や「Webシステム開発のコスト」もぜひご参照ください。
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