
他社での採用事例を見たり聞いたりして、あるいは技術の解説記事を目にしたりして、
Azure に興味をお持ちの方も増えてきているようです。
お使いの 業務システム の入れ替えをご検討されていて、
興味はあっても、分かるようで分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では 業務システム で採用される運用手法には何があり、
Azure はどのような位置づけになるのか解説します。
1. 業務システム の運用で採用される2つの型
2. Azure とは?
・ Azureの特徴1:オンプレミスとクラウドのハイブリッド
・ Azureの特徴2:セキュアな環境
・Azureの特徴3:将来的に長く使用できる
3.まとめ
1. 業務システム の運用で採用される2つの型
最初に 業務システム の運用で用いられる2つの型について簡単に説明します。
かつては企業の 業務システム を運用するには、自社施設内にサーバーや通信回線、
その他必要な環境を備えてシステム構築・運用を行っていました。
このような運用形態を オンプレミス (on-premises)と言い、
サーバー機器などのハードウェアおよび 業務用アプリケーションなどのソフトウェアを、
使用する企業が管理する施設内に設置して運用します。
2010年ごろになるとインターネットの普及と高速化、
さらには クラウド コンピューティングが広まってきました。
それにともなって 業務システム も クラウド型 で運用するケースが多くなってきました。
クラウド型 の運用では自社施設内にハードウェアや設備を設置することなく
インターネット経由で別のコンピューター上にあるアプリケーションやデータをシステムを利用できます。
こうした情報処理の形を クラウド コンピューティングと言い、
各利用者がハードウェアを購入したり、ソフトウェアをインストールしたりすることなく使用できるのが特長です。
大まかにいうと、
オンプレミス型 は「自社設備を利用して運用するシステム」
クラウド型 は「 クラウド を利用して運用するシステム」
であると言えます。
最近では クラウド型 の 業務システム を採用する企業が増えています。
2. Azure とは?
Azure は” アジュール “と読みます。
マイクロソフト社が提供するクラウド型のコンピューティングサービスです。
マイクロソフト社の製品との相性がよく、
同社が提供するさまざまなアプリケーションやサービスとの連携や移行が可能です。
例えば、Office365やSharePointと組み合わせて利用したり、
SQL Serverなどのデータベースサービスも利用できるため、
これらのアプリケーションを利用している企業ではそのまま活用が可能です。
また、 Azure は オンプレミス環境 と クラウド環境 の両方に対応しており、
企業の独自の環境に合わせた運用が可能なことや、
情報セキュリティに関する国際的な規格やガイドラインに準拠しており、
高いセキュリティ機能を備えていることも特徴です。
同種のサービスとしてはグローバルで第2位のシェアを持っています。
また、利用する企業も増えているため、安心して採用できます。
Azure の特徴1:オンプレミスとクラウドのハイブリッド
Azure は「すべてを クラウド に移行する必要はない」という考えをベースとしており、
一部 オンプレミス 、それ以外を クラウド で連携させながら利用可能である点が
Azure の特徴となっています。
他社のサービスでは全てのシステムを クラウド に移行する方針を前提としている中で、
Azure の場合は “ ハイブリッドシステム ”を前提としたサービスが充実しています。
Azureの特徴2:セキュアな環境
Azure を展開するMicrosoftはWindowsやOfficeで知られるグローバルカンパニーであるため、
コンプライアンスやネットワークセキュリティに強く意識が向けられ、その対策がとられています。
また、セキュリティ上の脅威はデータセンターの外側の他、
内側(例えば、悪意のあるオペレーション)によっても発生します。
Azure データセンターでは
「入館者の制限」「多層のセキュリティゲート」「自動化による人為的作業の削減」
など様々な対策が取られています。
データセンターの内外からの脅威に対して、常に対策し、アップデートし続けることは、
オンプレミス環境で実現することはなかなかハードルが高いですが、
Azure ではセキュアな環境をクリックだけで利用できることもこのサービスならではのメリットです。
Azure の特徴3:将来的に長く使用できる
上にも説明した通り、 Azure を展開するMicrosoftはWindowsやOfficeで知られるグローバルカンパニーです。
サービス提供者としてグローバルに提供するだけの資本力がある上、20%を超えるシェアを保有しています。
サービスの品質も高く、セキュリティ対策も行われているため、
些細なことがきっかけでサービス提供の継続が難しくなるリスクは低いと言えます。
また、多くの専門家がクラウドサービスは当面、成長を続けると考えています。
インターネット関連の技術は進歩が速く、最新技術へのキャッチアップができないことが原因で
サービスを取りやめるケースが多く発生しています。
しかし、 Azure は上にご説明したような理由から長く使用できるサービスと考えて良さそうです。
3.まとめ
この記事では 業務システム で採用される運用手法と、
その中で Azure はどのような位置づけになるのか解説しました。
とくに オンプレミス型 の 業務システム をご利用中の方で、
新たな 業務システム の構築やリニューアルをご検討の際はこの記事を参考にしてください。
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